よさこいでは、通りで流しによる演舞(移動しながら踊る)をする際、地方車と言われる車にバンドや音響機材を載せて音楽を鳴らします。音楽を鳴らすための車(トラック)を地方車と呼びます。
本来、日本の歌舞伎や能等で使用されている「立方」と「地方」からきており、踊る人を「立方」音楽を奏でる人を「地方」と呼びます。
実際の演舞においては、ほとんどのイベントでは、地方車は、主催者が用意をしチームにはレンタルすることが多いようです。
本場高知においてのみ(多分)地方車はチームそれぞれが用意することとなっています。
つまり200チーム参加すれば200台の地方車が用意されることとなります。
全国大会は、「よさこい祭り振興会」が本番参加チームより借りて県外参加チームに貸し出しています。
参加費(20,000)のほかに共同地方車使用料(70,000)が必要になります。
一度よさこい祭りに参加する際に地方車を高知で作るとどれくらいかかるか試算をしてもらったところ安くとも150万~240万はかかることがわかり、(もちろん上限はありません)千葉から持っていこととなりました。(現在は音響と組み立て場所をお借りしています。)
地方車が高い理由
よさこい祭りで地方車を作製する際に、基本的に高い理由は、高知には資源が少ないこと
例えばトラック、友人や知り合いのつてを頼って借りたり、レンタルしたりと確保が難しいトラック。
そもそも高知には、余剰の2t4tトラックがないこと当たり前の話ですが200台もの余剰トラックはありません。
なので県外からもトラックをレンタルすることとなります。するとレンタル費はもちろんのこと交通費・人件費・宿泊費等がかかってきます。当然地方車の費用に上乗せされてきます。
音響や発電機等も同じで、県外からのレンタルも多くなり地方車の費用に上乗せされます。
地元のチームなのに県外ナンバーのトラックやバスが見受けられるのは、この為です。
地方車に必要な資材は県外から用意されることが多いため、基本的な費用が高くなってしまう事情があるのです。
ちょっと違う話ですがバスは、少し事情が違うようでバス自体はあっても運転手の高齢化のため人材がいないようです。バスはあっても人がいないという事情があるようです。(一部?)
紅の地方車
よさこいをやるにあたって必要なものは、踊り子・鳴子・楽曲・衣装・地方車・演舞場所・練習場所最低この7つは、確保しなければならないと思っていたため当初から地方車が必要なものの中に入っていて必然的に演舞場所も流しができるところとなります。
幸いなことに柏には夏に行われる「柏まつり」がありその中に花自動車のパレードがありました。(現在は事情により行われていません。)
立ち上げから最初の柏まつりでは軽自動車による運行となりましたが2004年ごろから本格的(自作)な地方車を作るようになりました。
2005年ごろから高知へ行きたいねという声が出始め柏まつりのために作ってきた地方車はあるのでいつでも行けるよとなり
2007年結局高知へ行くならとトラックも少し大きくしパネルも大工さんにお願いして作っていただきました。
この年本場高知のよさこい「第54回よさこい祭り」に初参加することになりました。
千葉では、よさこいはステージが主で流しは少なく振り付け自体もステージメインで作っているチームも多い中
流しに重きを置き、鳴子が鳴り、隊列が奇麗であることの結果としてよさこい祭りへの参加となったのだと思います。
茂原では、茂原七夕で、YOSAKOI 夏の陣というお祭りがありそこでは、流しが主流で地方車を持ってくるチームがあります。
紅は、立ち上げ当初はステージの概念がなく流しでやるものだと思っていたため、必要な地方車を持つようになりました。